「光科学技術の高度化に関する総合的な研究開発の推進について」(諮問第11号)に対する答申において大型放射光施設の整備の必要性について指摘
大型放射光施設 SPring-8
SPring-8は理研播磨キャンパスにある大型放射光施設です。放射光という光を使うとナノレベルのものを観察することができ、SPring-8では生命科学、環境科学、地球科学、考古学、物質科学など幅広い分野の研究がなされています。
理化学研究所(理研)播磨キャンパスには、世界最高峰の性能を誇る大型放射光施設 SPring-8(スプリングエイト)とX線自由電子レーザー施設 SACLA(サクラ)が共存する研究拠点があります。
理研播磨キャンパスでは、放射光科学研究センター(RSC)が理研の基盤センターとしてSPring-8やSACLAの構築・運営・高度化を行っています。
総面積1,410,000 ㎡(東京ドーム約30個分)の広大な敷地に、直径約500mのSPring-8(右のドーナツ状の建物)と長さ700mのSACLA(左の直線の建物)があります。
SPring-8およびSACLAの安定した運転に責任を持ちながら、⼤学・研究機関・産業界を含む幅広い利⽤者に世界最⾼⽔準の⾼輝度X線を提供することを⽬的に活動しています。
また、最先端の光源・利用テクノロジーの開発に取り組むとともに、両施設の相乗効果も生かしながら高エネルギー光科学の創出を行います。
播磨キャンパスの運営および放射光科学研究センターのサポートを⾏う部⾨です。
「光科学技術の高度化に関する総合的な研究開発の推進について」(諮問第11号)に対する答申において大型放射光施設の整備の必要性について指摘
理化学研究所と日本原子力研究所で大型放射光施設開発共同チームを設置
「大型放射光施設立地選定指針検討会」での検討を経て、科学技術庁(現 文部科学省)が大型放射光施設の設置場所を播磨科学公園都市(兵庫県)に決定
公募により大型放射光施設のニックネームが「SPring-8」(Super Photon ring-8 GeV)に決定。あわせてシンボルマークも決定
財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)設立
SPring-8建設開始
「特定放射光施設の共用の促進に関する法律」(共用法)施行
SPring-8完成
SPring-8で放射光(ファーストビーム)の発生を確認
SPring-8の供用開始
理化学研究所播磨研究所開設
自己増幅自然放射方式X線自由電子レーザー(SASE-XFEL)検討開始
放射光科学総合研究センター設置
日本原子力研究所がSPring-8の運営から撤退
「特定放射光施設の共用の促進に関する法律」が「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」に改正施行
国家基幹技術としてX線自由電子レーザー施設の整備を開始
X線自由電子レーザー施設完成。公募により愛称が「SACLA」(SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser)に決定。あわせてシンボルマークも決定
SACLAでX線レーザーの発振を確認
SACLAの供用開始
理化学研究所播磨研究所を改組、理化学研究所播磨事業所を開設
理化学研究所が独立行政法人から国立研究開発法人へ移行
放射光科学総合研究センターを改組、放射光科学研究センターを開設
理研播磨キャンパスでの重要なミッションを定めているのが「共用法」*です。この法律で理研が放射光共用施設の建設及び維持管理を行い、並びにこれを研究者等の共用に供することとされており、播磨キャンパスにおいては放射光科学研究センターがSPring-8/SACLAの安定した運転に責任を持ちながら、大学・研究機関・産業界を含む幅広い利用者に世界最高水準の高輝度X線を提供することを目的に活動しています。供用業務の内、利用者選定業務と利用支援業務は公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)が行っています。
*2006年に「特定放射光施設の共用の促進に関する法律」から「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」に改正施行。
相生(あいおい)駅からバスで山道を登ること約40分。兵庫県南西部の丘陵地帯に播磨科学公園都市はあります。“時間とともに成長する森の中の都市”をコンセプトに作られた美しい街で、メタセコイアの紅葉や冬の雲海、星空などを楽しむことができます。野生動物に遭遇する機会も多く、鹿がのんびりと草を食む様子も珍しくありません。大型放射光施設の建設にあたっては「大型放射光施設立地選定指針検討会」で建設地の検討が重ねられ、他に鈴鹿山麓研究学園都市桜地区(三重県)、仙台北部中核工業団地(宮城県)、岩手中部工業団地(岩手県)が候補地として挙がっていましたが、強固な岩盤があるなどの立地選定指針に適合していたこと、また関西方面の研究者や地元自治体からの強い要望等により播磨科学公園都市が選定されました。
理研は日本で唯一の自然科学の総合研究所として、物理学、工学、化学、計算科学、生物学、医科学などに及ぶ広い分野で研究を進めており、播磨キャンパス以外にも各地に拠点があります。
播磨キャンパス内へは通常は一般の方の入構はできませんが、15名様以上でお申し込みいただける見学ツアーを随時行っております。
また、年に1回の施設公開で、研究成果などもご紹介しています。
播磨キャンパスを
もっと良く知りたい方へ
説明員が同行し、ご説明、ご案内いたします。(無料、所要時間 約1時間30分)
15名様以上のグループでお申し込みください。
申し込み受付けは、見学希望日の3ヶ月前から10日前までです。
見学時間:午前9時30分~午後3時30分
見学期間:土・日・祝祭日・お盆・年末年始12月29日~1月3日を除く毎日
【見学時のお願い】
・飲酒後の見学はご遠慮ください。
・敷地内は禁煙・飲食禁止です。
・発熱やインフルエンザなど症状のある方は見学をご遠慮いただきます。
感染症防止の為、2020年は中止、2021年と2022年はオンラインのみでの開催でしたが、2023年は4年ぶりに規模を縮小して現地開催いたします。
「オプトピア」は、播磨科学公園都市を紹介する施設で、播磨キャンパスから車で約5分の場所にあります。SPring-8やSACLAに関する模型やパネルを展示しており、施設の概要や研究成果をご覧いただくことができます。
場所 | 〒678-1205 上郡町光都2-23-1 光都プラザ1階 |
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開館時間 | 10時00分~16時30分 |
休館日 | 毎週月曜日、12月28日~1月3日 |
入場料 | 無料 |
理化学研究所
播磨キャンパス
詳しいアクセス方法はSPring-8ホームページをご覧ください。